用語集 Glossary
比誘電率
誘電率とは、誘電体の分極のしやすさを表す指標です。距離d[m]だけ離れた面積S[㎡]の2つの電極板の間に誘電体を挟んだ時、電極間に発生する静電容量Cは、面積Sに比例し距離dに反比例します。この時、比例定数をεとすると、C=εS/d[F]で表されます。この比例定数εを誘電率と言います。式より誘電率εが大きいほど静電容量が大きくなることがわかります。比誘電率εrは、誘電体の誘電率と真空の誘電率の比であり、比誘電率εr=ε/ε0で表されます。(ε0は真空の誘電率) 空気の比誘電率はほぼ1、基板の材料であるFR-4では4.2~4.8程度となっています。比誘電率はプリント基板配線の特性インピーダンスを決定する重要な要素の1つとなっています。