オンチップキャパシタ

オンチップキャパシタは、高速なＬＳＩデバイス内部に配置されるキャパシタのことを言います。デバイス内の電源～ＧＮＤ間にキャパシタを挿入し、高周波インピーダンスを低減させることで、過渡電流の供給源として機能させます。プリント基板上に実装されるバイパスコンデンサの端子からデバイス内のダイまでの経路には、基板の配線インダクタンスやデバイスのパッケージインダクタスが存在し、キャパシタンスとしての効果が薄らいでしまうため、これを補う目的で、オンチップキャパシタが実装されている場合があります。デバイスにオンチップキャパシタが搭載されている場合は、パワーインテグリティ解析で、これらも考慮に入れた解析が行われます。