用語集 Glossary
信号往復時間
ドライバ~レシーバ間の伝送線路において、ドライバ端から出力した信号がレシーバ端へ到達する時間(τ)の2倍の時間(2τ)を信号往復時間と言います。信号の立上り時間の方が信号往復時間よりも長い場合、送信端から出力された立上りエッジの信号が受信端から反射して送信端に戻ってきた時には、まだ信号は立上り途中で反射の影響が限定されるため、伝送線路を集中定数として扱っても問題ないと考えられています。一方、信号の立上り時間よりも信号往復時間の方が長い場合、反射の影響が大きく波形に反映されるため、伝送線路を分布定数回路として扱うのが良いとされています。