シリアライザ

シリアライザは、パラレルデータを1本の高速シリアルデータに変換する回路または装置であり、信号線やケーブルの本数を大幅に削減することで配線の簡素化や設計の自由度が向上します。パラレル通信では、各信号線間の遅延差（スキュー）の問題があり、高速化には限界がありますが、高速シリアル通信では、この問題を解消し、さらに回路間や装置間の通信に差動信号が用いることで、コモンモードノイズに強く高速かつ安定した伝送が可能です。一方、デシリアライザは、受信したシリアルデータを元のパラレルデータに復元する回路または装置のことを言います。これら二つを組み合わせたシステムは「SerDes（サーデス）」と呼ばれており、映像伝送や高速通信インターフェースなどの分野で幅広く利用されています。