基板シミュレーション PCB Simulation
direct-curren analysis DC解析
DC解析は、直流電流を流した際の電圧降下を解析するシミュレーションです。
昨今のIC(LSI)では性能向上が求められ、消費電力と発熱量を抑えることやモジュールの小型化に伴い、低電圧大電流化が進んでいます。
低電圧デバイスの場合は、入力電圧の許容値に関してマージンが少なく、電圧降下によりデバイスが動作しない懸念があります。そのため、DC解析を事前に行うことで入力電圧が規定値内に収まるか確認することが重要です。
また、流れる電流とパターン(銅箔)の抵抗値により少なからず電圧降下は発生しますが、大電流になる分、電圧降下が顕著にみられるため、対策が必要になります。
銅箔を太くすることで、抵抗値が下がり、電圧降下も少なくなりますが、太くし過ぎるとプレーン共振によるノイズも考慮する必要が出てくるため、DC解析を行うことで最適なパターン幅をみつけ、設計することが重要となります。
こんな時に DC解析
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01 電流を流した際の電圧が、規定値内に収まらないとき
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02 低電圧大電流のICを使用するとき
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03 電源パターンが長くなってしまうとき