基板シミュレーション PCB Simulation
Time Domain Reflectometry Analysis TDR解析
TDR(Time Domain Reflectometry)解析は、高速なステップ波形を観測することで、特性インピーダンスの変化を確認するシミュレーションです。
反射特性が最適な基板を設計するためには、特性インピーダンスが一定になるようインピーダンスコントロールをする必要があります。TDR解析を用いることで、基板設計段階で特性インピーダンスを一定にすることが可能となります。
パターン幅だけでなく、ビアのインピーダンス、ランドのインピーダンスを含めて最適化が可能となり、高速信号を扱うときは特にTDR解析を行うことが重要です。
こんな時に TDR解析
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01 半導体モデルを入手できないが、信号品質を最適化したい、または符号間干渉が発生する可能性がある高速信号(1GHz以上)を使用する
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02 搭載実績のない新しいデバイスを使用する、または、基板上の配線が長く誘電損失や導体損失が懸念される
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03 伝送線路で得られる信号波形にばらつきがある、またはスタブによる信号反射がトラブルの要因と考えられる
TDR解析が関係する課題解決事例
特に、高速通信を行う基板においては、TDR解析を活用することが、短い開発リードタイムで高品質な基板を開発するという点で重要です。ここでは、当社がTDR解析により、お客様の課題を解決した事例を含めて、基板開発のポイントを紹介します。